マズル・コントロール-生命と生命との関わりを示す物
何年か前、スーパーで働いている知人が
こんなことを言っていた
「昔は、子供が棚のお菓子を取って
食べてしまったりすると
親がしかったりして
店の方にも平身低頭したものだが、
最近は、そういう事が起きて
店員に言われても平然として
「おいくらですか?」
といって子供をしかる訳でもない
淡々として帰ってゆく人が多い」
虐待される子供に関する報告が
激増しているということは、同時に
「親に冷たい扱いをされて育った」
「無関心な親の状態で育った」
といった大人が増えているということである
「母親に甘えようとしても、
うるさそうに相手にされなかった」
女性が、結婚して出来た子供に
手を焼いて暴力的行為に走り
あやうく殺しそうになる
幼い頃から、親から暖かい愛情を
感じることができずに成長した男性が
結婚して妻が子供を折檻するのを
やはり無関心にみつめているだけの
状態に陥る
ある種の負の連鎖が受け継がれてゆく
という思いになる
従って救済されるべきは、
子供であると同時にその
両親ということになる
幼児というのは、未来の大人であり
同時に過去の胎児である
1年間もの間を母の胎内で育ち
その後、母体と分離され、
未来の大人を目指す
個体として成長しながら
母なるものへの依存と
未来への独立という
相反したベクトルをもって、
激しい依存への渇望と
独立心の欲求で、
周囲を振り回す
ここで発散されるエネルギーは
やはり相当なものといえる
これは動物一般の傾向であろう
卑近な例でいえば、
子犬を飼ってみればそれがわかる
生後数ヶ月の子犬は、
当初は愛らしいだけだが、
ちやほやしているうちに
しだいに権勢的になってくる
我が家で買っている狆(チン)も
当初はすこぶるキュートだったが
そのうち、主人が先に食事するように
なると激怒してゲージに
噛み付いて猛烈に抗議するようになる
1歳ほどでゲージから出せるようになると、
今度は隙を見ては甘噛みをするようになる
なかなかいうことを聞かなくなる
そこでマズル・コントールという手法を試みた
これは、わがままになりつつある
犬に効果的なトレーニングで、
問題行動を起こしたときに
決して叩いたりせず
小型犬ならば、
左手で顎の両側を押さえつけ
右腕で腰のあたりを抑え
両腕で腹を上にして
抱きかかえるというものである
中型犬ならば
背後から抱きかかえ、
やはり腹を上に向けさせて
首を押さえこむというものである
これは犬にとっては
母犬が子犬に罰を与えるときに
背後から首筋を噛んで持ち上げるのと
同様の効果を持つ
言い換えれば、飼い主が
幼児期に引き離された母犬の
代行を勤めるわけである
これをやると最初は激しく抵抗するが、
20分ほどで寝てしまい、
その後は主人のいうことをよくきくようになる
ということだったが、
飼っている犬は相当、気が強いせいか
1時間ほど押さえつけてやっと
おとなしくなった
早くから母体と引き離される犬は
常に不安定な精神状態にあるが
このマズル・コントロールによって
ある種の拠り所を得て
落ち着くことになる。
また、これを行なう人間の方も
生を始めて間もない生命体に対して
擬似的に母を演じることによって
不思議なやすらぎを感じることになる
くわえて、単に押さえつけるだけでなく
絶対的に必要なことがある
それは体への刺激
いわゆる「抱っこ」である
「抱き癖」がつくという話があるが
「抱っこ」なり「強い抱擁」なり
よくほめるときに体を撫でてやったり
深い愛情を持って体を抱きかかえるというのは
絶対に子犬を育てるのに不可欠なのだ
子犬の頃に、暖かい刺激を受けて
育った犬は、決して問題行動は起こさない
逆に快い刺激に乏しい状況で育った犬は
凶暴になったり、やたらと吼えたりと
色々と問題を起こす
幼児期に外部からの暖かい刺激が
重要であるのは、動物の成長のためには
極めて重要なことといえる
子犬は主人からのタッチングによって
深い愛情を感じ取る
深い愛情を注がれていると感じた犬は
決してストレスを感じることはない
しかし、前述したように、
このような充足感は、
決して犬だけに起こるものではない。
人間もまた、愛犬を抱擁することで
その生のぬくもりの中に
やすらぎを見出している
生命と生命のかかわりというのは、
相互に与えあうことでもあったのだ
こんなことを言っていた
「昔は、子供が棚のお菓子を取って
食べてしまったりすると
親がしかったりして
店の方にも平身低頭したものだが、
最近は、そういう事が起きて
店員に言われても平然として
「おいくらですか?」
といって子供をしかる訳でもない
淡々として帰ってゆく人が多い」
虐待される子供に関する報告が
激増しているということは、同時に
「親に冷たい扱いをされて育った」
「無関心な親の状態で育った」
といった大人が増えているということである
「母親に甘えようとしても、
うるさそうに相手にされなかった」
女性が、結婚して出来た子供に
手を焼いて暴力的行為に走り
あやうく殺しそうになる
幼い頃から、親から暖かい愛情を
感じることができずに成長した男性が
結婚して妻が子供を折檻するのを
やはり無関心にみつめているだけの
状態に陥る
ある種の負の連鎖が受け継がれてゆく
という思いになる
従って救済されるべきは、
子供であると同時にその
両親ということになる
幼児というのは、未来の大人であり
同時に過去の胎児である
1年間もの間を母の胎内で育ち
その後、母体と分離され、
未来の大人を目指す
個体として成長しながら
母なるものへの依存と
未来への独立という
相反したベクトルをもって、
激しい依存への渇望と
独立心の欲求で、
周囲を振り回す
ここで発散されるエネルギーは
やはり相当なものといえる
これは動物一般の傾向であろう
卑近な例でいえば、
子犬を飼ってみればそれがわかる
生後数ヶ月の子犬は、
当初は愛らしいだけだが、
ちやほやしているうちに
しだいに権勢的になってくる
我が家で買っている狆(チン)も
当初はすこぶるキュートだったが
そのうち、主人が先に食事するように
なると激怒してゲージに
噛み付いて猛烈に抗議するようになる
1歳ほどでゲージから出せるようになると、
今度は隙を見ては甘噛みをするようになる
なかなかいうことを聞かなくなる
そこでマズル・コントールという手法を試みた
これは、わがままになりつつある
犬に効果的なトレーニングで、
問題行動を起こしたときに
決して叩いたりせず
小型犬ならば、
左手で顎の両側を押さえつけ
右腕で腰のあたりを抑え
両腕で腹を上にして
抱きかかえるというものである
中型犬ならば
背後から抱きかかえ、
やはり腹を上に向けさせて
首を押さえこむというものである
これは犬にとっては
母犬が子犬に罰を与えるときに
背後から首筋を噛んで持ち上げるのと
同様の効果を持つ
言い換えれば、飼い主が
幼児期に引き離された母犬の
代行を勤めるわけである
これをやると最初は激しく抵抗するが、
20分ほどで寝てしまい、
その後は主人のいうことをよくきくようになる
ということだったが、
飼っている犬は相当、気が強いせいか
1時間ほど押さえつけてやっと
おとなしくなった
早くから母体と引き離される犬は
常に不安定な精神状態にあるが
このマズル・コントロールによって
ある種の拠り所を得て
落ち着くことになる。
また、これを行なう人間の方も
生を始めて間もない生命体に対して
擬似的に母を演じることによって
不思議なやすらぎを感じることになる
くわえて、単に押さえつけるだけでなく
絶対的に必要なことがある
それは体への刺激
いわゆる「抱っこ」である
「抱き癖」がつくという話があるが
「抱っこ」なり「強い抱擁」なり
よくほめるときに体を撫でてやったり
深い愛情を持って体を抱きかかえるというのは
絶対に子犬を育てるのに不可欠なのだ
子犬の頃に、暖かい刺激を受けて
育った犬は、決して問題行動は起こさない
逆に快い刺激に乏しい状況で育った犬は
凶暴になったり、やたらと吼えたりと
色々と問題を起こす
幼児期に外部からの暖かい刺激が
重要であるのは、動物の成長のためには
極めて重要なことといえる
子犬は主人からのタッチングによって
深い愛情を感じ取る
深い愛情を注がれていると感じた犬は
決してストレスを感じることはない
しかし、前述したように、
このような充足感は、
決して犬だけに起こるものではない。
人間もまた、愛犬を抱擁することで
その生のぬくもりの中に
やすらぎを見出している
生命と生命のかかわりというのは、
相互に与えあうことでもあったのだ
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