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zoom RSS k1sh氏への回答−[最後まで闘う意志を貫く者だけが、真の援助を獲得しうる」

<<   作成日時 : 2013/05/05 21:42   >>

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先に公開した
「自分への恐怖をなくせば、世界で恐れる物は何もない」−この国の未来と方向を示唆する物
において、2012年が今後の日本人の世界観を
決定づけるような年であり、
これに対して我々日本人が、
どのような対応をすべきかについて論じたところ
このブログにしばしば訪問され、
小生自身、敬愛してやまない
青年医師として活躍しておられる
k1sh氏(ブログ名:気ままに「893」医師日記から
以下のような質問があった。

その質問自体が非常に興味深いものだったので
早速、返事のコメントを書こうとしたが、
例によってやはり大部になってしまったので、
記事にして公開することにした。

1.(k1sh氏からの質問)
じっくりと読ませてもらいました。まさのその通りだと思います。
おっしゃるとおり、この国の方向性、見定める時期であり、
それを教えてくれたのかもしれませんね。
一つ気になるのは、以前柔道で不当な判断を下されて
金メダルを獲れなかった試合のとき、
「日本人はしっかりと主張すべきだ」
という論調が強かったように思えます。

今回は抗議により判定が覆ったのでよかったのですが、
もし覆らず、
「黙って去ると言う事は、日本も負けを認めた」
という風な解釈をされてしまう
懸念についてはどうでしょうか?

この点は日本人の弱点というか、
国際化の波の中で日本人がどのような方向性で進むべきかを
考える上で重要な問題だと思うのです。
ながながとすみません、
とても興味のあるテーマなので、
お聞きしてしまいましたf^_^;



2.上記質問への回答

コメントありがとうございます
さて御指摘のありました件ですが、
回答になっているかどうかわかりませんが、
小生の考えを述べさせていただきます。

先に、ある柔道の選手が、不当な審判のために、
金メダルを取れなかったときに、日本中が
大騒ぎになったことは小生も存じております。
違っているかのしれませんが、
あれは確か、シドニー大会での
篠原選手だったと記憶しております。

相手はフランスの選手で、
返し技で一本、取ったかにみえたのが、
そうはならず、逆に自身が有効を取られて
その後、相手に技をかけられず敗れてしまった

あのときの解説の方の激憤した言葉を
今も覚えています。

まったく信じられません
一本で勝負がついているのに
逆に相手にポイントを奪われている
こんなことってあるんでしょうか?
あの高度な技を判断できない
そんな方に審判なぞしてもらいたくないですね。」


しかし、柔道というのは、技の確定が微妙で
あのようなことは、起きる可能性が非常に高い

実際、北京大会で軽量級の日本選手が
準決勝で、韓国の選手に1本勝ちしたときに、
相手の背中は完全に畳についていなかった。

このときに、解説の方が

相手には気の毒だが、技が切れているので
背中がついてなくても、
いきおいで一本、取ってしまう。
これもしかたがないということでしょうか
。」

このとき、韓国側からなんら抗議はなかった

柔道と言うのは、こういう誤審が起こりやすい
それがゆえに、現役時代の山下泰裕選手の
発言が説得力を持ってくる

海外で試合する場合、
畳の状況がまるで違うかもしれない。
本番までの体調維持が困難かもしれない。
相手も、予想もしない
組み手を取ってくる可能性があり、
審判も、信頼できないかもしれない。
だからこそ、誰が見ても納得できるような
勝ち方をしなければならないのです


こういう言葉を考えれば、
前述した篠原選手は、不当な審判を受けても
気持を切り替えて
最後の最後まで戦い抜いて
ポイントを奪うべきだったということになる。

これは非常に過酷な話であるが、
日本の国技というよりも
今や世界的なスポーツとなり
強豪がひしめく柔道という競技で、
勝者になるには、
それほどの峻厳さが要求される
ということである

篠原選手が、引退後、コーチになってから
機会があるたびに繰り返している
「とにかく何があっても、
最後の最後まで、戦い抜いて
一本を取りにゆく試合をする」
という言葉は、自身の体験に基づくものでないか
と考える

次に、今回の記事の対象となったボクシングであるが
アマ・ボクシングは、柔道のような微妙さとは違い
勝利の確定が極めてわかりやすい

実際、あの試合ではひとつのラウンドで
3度、ダウンを奪っている。
本来ならば、これで勝負ありだ

にもかかわらず、
これをレフェリーが認めなかったために
同ラウンドで6度もダウンを奪うという
異常な状況が起きてしまったわけである。

小生が瞠目したのは、
この時の清水選手の対応である。
彼は、3度ダウンを奪い、これを無視された段階で
抗議してもよかった。
試合後も、大騒ぎしてもよかった

しかし彼は、不当な審判をされても
最後の最後まで戦い抜き、
ダウンを奪い続けた
そして自身が不当な判定を受けても
決して騒ぐことなく、リングを降りるまで
審判に近づき、一礼するなど、
礼儀正しい姿勢を崩すことはなかった

確かに、その後、日本側からの抗議を受けて
主催者側は、選手の勝利を認めた

これは、単に規定どおりのダウンを奪っただけでなく
彼の最後まで戦い抜いたその姿勢
そして試合後のすがすがしい振る舞い
これがあのときの観客を感動させ
リングを降りた後で惜しみない拍手を与え
そういったことが、
逆転勝利に繋がったと考えるものである


純粋にスポーツの面から言えば、
こういう所であるが、
小生の記事の眼目は、
スポーツの試合は一例であり、
本来的には別な目標を持っていることは
いうまでもなく

現在、日本が置かれている状況において
日本が現在から未来にかけて
どのような行動をとるべきなのか
を考察したものだというのは
ご理解していただけると考える

領土問題を始めとする国際的な場で
問題が発生したとき、
日本はどのような対応をこれまでしてきたか?
基本的に
外交ルートを通じて抗議し、
広く国際社会に訴えてゆく

というスタンスしか取っていない。

尖閣諸島についても、
選挙前、あれほど民主党の無策振りを
抗議していた自民党も
政権を取った後は、ほとんど
なんらの効果的な処置を講じていない

これを他国からみれば
日本は、自国の問題について
自分で闘おうともせずに
他国に理解を求めて訴えてばかりいる

と写ってしまう。

自国の問題はとにかくまず
自分の国で懸命に知恵をしぼり、
勇気を持って解決に向けて全力を注ぐ

その闘い方も決して相手の挑発に応じる
といったレベルのものではなく
他国が納得するような
正統的な手法にもとづいて
最後の最後まで戦い抜くことが求められる


他国からの理解や援助は、
そのような姿勢を貫き通した後に
初めて得られるものである

ここに来て前述した山下氏の発言が
想起されてくるのだ

海外で試合する場合、
畳の状況がまるで違うかもしれない。
相手も、予想もしない
組み手を取ってくる可能性があり、
審判も、信頼できないかもしれない。
だからこそ、誰が見ても納得できるような
勝ち方をしなければならないのです


この言葉は、
そのまま国家対国家の戦略に通じるばかりか
一人の人間とそれを取り巻く
状況についても該当していることに気づく

誰も自分のために闘ってはくれない
仮に救いの手が差し伸べられてたとしても
それは、まず自分自身が、
正しい方法に則って
最後まで戦いぬいたこと
あるいはその姿勢を変えなかったことへの
報償であり、結果なのだった


ロンドン大会における
ボクシングの鈴木選手の逆転勝利は
そういったことを我々に
示唆しているのではないかと
考えるものである



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2013/07/05 19:36

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
貴重な記事を自分の名前まで出して頂いて、
とても光栄です、ありがとうございました。
しかもこれまた、納得の行く形でのお話ありがとうございました。

たしかにスポーツの世界で、ぎりぎりの判定を抗議するより、勝つということはぎりぎりでなく、
誰が見ても分かる形での勝利を目指すべきなのでしょうね。

日本として誰が見ても分かる形での外交あり方、
今後の将来の進め方、勝つでも負けるでもない第三の選択肢持っている国だと私は思います。

どうすればよいいか私達一人一人考えて行かなければなりませんね。

とても勉強になりました、ありがとうございました。
k1sh
2013/05/05 22:31

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