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zoom RSS 「自分への恐怖をなくせば、世界で恐れる物は何もない」−この国の未来と方向を示唆する物

<<   作成日時 : 2013/03/24 23:58   >>

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2012年というのは
日本人にとって
どういう年だったのだろうか?
それはおそらく
R・キング牧師とR・ケネデイが凶弾に倒れ、
自由社会の象徴だったアメリカの容貌を
一変させることになった
1968年という年に比肩しうる
日本の歴史の分岐点として
位置づけられるものと考える

尖閣諸島と竹島

中国、韓国が我国に突きつけた
このふたつの領土問題は
特に中国において
爆発的な反日運動を喚起し
現地の日系企業は
大打撃を受けることになった

日本人の目は、いきおい
それまであまり関心のなかった自国の領土と
それを取り巻くアジアの大きなうねりに
注視せざるをえなくなった。

これに突き動かされるように
同盟国であるアメリカの対応や
以前から幾度となく論ぜられながら
なんら解決の糸口さえ見出せないでいる
北方領土の相手国であるロシアの動向に
関心がよせられるという状況になった

こういった他国と自国の間で発生した問題は
我々日本人に何を喚起しているのか?

私見によれば、
これらは実は、我々に

日本人とは何か?
日本人はこれから
どこに向かって行くのか?」


を問うことを促していると考える。

中国のこれからの動向、韓国の方向性
アメリカの外交政策
ロシアの出方など
こういった各国の動向について
マスコミのコメンテイターは
執拗に論じてやまない

しかしどのように考えようと
他国の方向を自国のように
決定することはできない。

他人を自分の思うように
動かすことは不可能である
自分が制御しうえる唯一の存在は
自分自身という存在だけだ。

同時に、四六時中、常に自分に関わり
自分にもっとも強い影響力を持ち
自分の未来のすべてを決定するのは
実は自分自身そのものなのだ

(F・マグロー)

韓国や中国の問題を始めとする
対外問題について考えるとき
自分は、以前、ヨーロッパにおける
ユダヤ人の差別問題について
サルトルが語った言葉を思い出す

ユダヤ人の問題というものはない。
あるのは我々の問題だけだ


ある種の問題が発生したとき、
根本的な原因のひとつが
問題の対象にあるのではなく
問題を対象とする側にある
という場合があり
民族間の確執などが
まさにその一例である

また他国の行動が
自国の利害に抵触するもの
であったような状況が起きたとしても
他国を自国のように
制御することは非常に困難であり
基本的に不可能であると考えるべきである

マグローやサルトルの言葉は
まさにそういった点を指摘しているのだが

それでは、これら一連の領土問題が、
「我々自身の問題」であるならば
我々は現在の魑魅魍魎のような外交世界において
どのような方向を持ち
どのような行動を取ればよいのか
という問いが発せられることになる

2012年という年は、実は、その回答を
我々が得た年でもある

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2012年ロンドンで行われたオリンピック
8月1日のボクシング・バンタム級2回戦に
日本期待の清水聡という選手が出場した。

相手はアゼルバイジャンのアブドゥハミドフ選手
金メダル欲しさに国際アマチュアボクシング連盟に
900万ドルの賄賂を送ったと報道された選手だ

1ラウンドは、アブドゥハミドフの強打が炸裂し
清水がダウンするという展開。
清水はダウンを受けながらも冷静さを失わず
こつこつとジャブを決めて行く

2ラウンドに入ると、
大振りの目立つアブドゥハミドフに
クリンチが目立つ様になる。

一方の清水は、
淡々と確実にジョブを決めて行くのだが
特にふらついてもおらず
パンチを受けていないのに、
スタンデイング・ダウンを警告されるという
異様な状況が起きる

3ラウンドは、2ラウンドに現われた
レフェリーの異様なレフェリングが
全面に表出してくる。

この回、清水の猛攻を受け、
アブドゥハミドフ何度もダウンをするが
レフェリーはダウンを認めず、
カウントさえしない

3度ダウンしたアブドゥハミドフに
清水は勝利を確信して狂喜するが
(アマでは1ラウンドで3度ダウンするとKO)
レフェリーはまったくダウンと認めず
試合を続行する。

この奇怪な判定に場内はブーイングの嵐となる

結局、清水は3ラウンド中に
アブドゥハミドフを6度ダウンさせながら
レフェリーは、これらを一度も
ダウンと認めることなく試合終了

試合は判定となって、
清水は敗北を宣告される

場内はこの不当な判定に騒然となり、
さらに清水が退場する際、
「清水の健闘を讃えよう!」
という異例のアナウンスが響き
暖かい拍手に包まれ、
清水がこれに手を振って答える

結局、この試合の不正な判断を清水側が抗議し
これが認められ、清水の勝利が確定するのだが
このときの清水のファイトと
終了後の清水の嫌味のない清清しい態度こそ、
日本人として範とするに相応しいものだった

彼は、あきらかに不当なレフェリーの審判を
受けながら、決して冷静さを失うことなく
最後まで全力で戦い続けた

しかも、試合終了後、
明らかに不当な宣告を受けながら
決してその場で抗議するということもなく

最後はリングを降りる際に
そのレフェリーに近づいて
一礼をすることを忘れなかった


小生は、この清水という選手の
リングでのこの清清しい態度に
国際社会における
未来の日本人の目指すべき姿
というものを見たような気がした。

日本を取り囲むこの世界には
アンフェアな要素が無数にある

そういった状況において
真に試され、問われるのは
実は自分自身というものなのだった

したたかな外交政策を展開する国は
必ず、その国を深く研究し
様々な手を打ち、その反応を観察しながら
次の手を打ってくる

そういった状況において
誰も日本のために真剣に闘ってくれはしないし
日本が真に頼りとするのは
結局、日本以外にはありえない

これは誰も自分自身のために
闘ってはくれない
自分自身のために闘ってくれるのは
結局、自分自身以外にない、
ということと同様である

ここで重要なことは、
最終的な段階で
他者を制御することを目的と
するものでない場合

これは自分以外の者との
闘いではなく、
自分自身との相克が重点である
という事である

従って、我々が他国の
脅威というものを感じる場合、
その脅威、恐怖というものは
実は、自国に対する
相克が不十分である結果によるということである

いいかえれば
人が他者からの干渉、脅威に曝されたとき
動揺し、方向を見失ってしまう場合
他者の問題は、ともかく
それは自分自身のどこかに
なんらかの問題があるという事であり
その問題を分析し
真に立ち向かうべきは
自分自身であるということである

この自分自身という存在、
これこそが実は、脅威の源泉であり
この自分の最大の敵である自分自身を研究し、
その弱点を克服することによって
自分に脅威や恐怖を感じることがなくなった時
人は、この世界に恐れる物はなくなる


現在、日本は対外的に多くの脅威に曝されている
このような状況になって初めて
日本は、自国が世界においてどのような立場にあり
自国が求める物は何かを追求せざるをえない

いかなる国も最終的には
自国の損益、あるい求める物を
独自に探求しなければならない

他国からの干渉は、
日本の行く手を阻むものであると同時に
逆に日本が本来、進むべき道を
示唆するものでもある


そういう意味において
現代の日本は、その身辺に
なんら迷いや遺恨を持つ必要はないし
自国の制御外である他国に対して
なんら感情的になる必要もない

淡々として自国の利益を求め、あるいは
営々として建設すべき物を築いて行くだけである


清水選手が我々に教えてくれたことは
アンフェアな状況においても自分を見失うことなく
淡々として自らが定めた目標に
静かに立ち向かって行く
日本人本来の姿だった
と考えるものである

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k1sh氏への回答−[最後まで闘う意志を貫く者だけが、真の援助を獲得しうる」
先に公開した 「自分への恐怖をなくせば、世界で恐れる物は何もない」−この国の未来と方向を示唆する物 において、2012年が今後の日本人の世界観を 決定づけるような年であり、 これに対して我々日本人が、 どのような対応をすべきかについて論じたところ このブログにしばしば訪問され、 小生自身、敬愛してやまない 青年医師として活躍しておられる k1sh氏(ブログ名:気ままに「893」医師日記から 以下のような質問があった。 ...続きを見る
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2013/05/05 21:42

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
じっくりと読ませてもらいました。
まさのその通りだと思います。
おっしゃるとおり、この国の方向性、見定める時期であり、それを教えてくれたのかもしれませんね。

一つ気になるのは、以前柔道で不当な判断を下されて金メダルを獲れなかった試合のとき、
「日本人はしっかりと主張すべきだ」
という論調が強かったように思えます。
今回は抗議により判定が覆ったのでよかったのですが、もし覆らず、「黙って去ると言う事は、日本も負けを認めた」という風な解釈をされてしまう懸念についてはどうでしょうか?
この点は日本人の弱点というか、国際化の波の中で日本人がどのような方向性で進むべきかを考える上で重要な問題だと思うのです。

ながながとすみません、とても興味のあるテーマなので、お聞きしてしまいましたf^_^;
k1sh
2013/04/27 22:50

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