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zoom RSS 「虚無と闘え!」ファンタージェンの挫折禁止氏−挫折禁止氏の世界(5)

<<   作成日時 : 2010/02/12 22:29   >>

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「ネバー・エンデイング・ストーリー」は、
現代ドイツの作家、
M・エンデの作品が原作で、
いじめられっこが、童話の世界に
入り込んで悪と闘うという
童話世界に散見するストーリーだが、
思わず、ハッとさせられたのは、

童話世界のファンタージェン国に
襲いかかる強大な敵が、
「虚無」(きょむ)だったという設定だ。


「虚無」とは無気力、不安、絶望、恐れ、弱気といった
ある種のマイナスの感情の総称である。

画像




















電動綱渡り
(縮小しています:)
今日も綱渡りで恐る恐る進んでいく
一度踏み外したら、もう元に戻れない
下を見渡して足を綱から離してみる。
誰が戻れないと言ったのであろうか
。」


敵が異形の悪魔や怪物などではなく、
「虚無」という形而上的な概念であるところに
古来の観念論に、カフカ的な不条理性が
伝統として加わったドイツを感じる

あの作品で何度、「虚無と闘え!」という言葉が
発せられているかわからない。

これが現代なのだろうか?と思う。
近代のシュールが誕生した当時は、
大戦という悲劇と不確定な時代だった。
それでは現代は、どうなのか?

私見では、これはある意味で
当時と大差のない不安の時代といえる。
この日本についてみても、
ここ10数年来、未来がどうなるのか、
誰も語ろうとしない。

誰一人、明るい未来のビジョンを
提示しようとしない。


あれほど人気のあった小泉という首相も
最後まで、どのようなビジョンを
持っていたのか国民に示さなかった。
後に残ったのは、重い負担と
地域の極端な格差だけだ。
政権が変わっても、何も見えてこない。

これはアメリカのオバマについてもいえる。
60年代前半、アメリカが栄華を誇ったのは
ケネデイという人が、具体的な夢を提示し、
国民がその夢に納得したからだが、
オバマにはそれがない。
戦後、日本の池田首相は、所得倍増計画という
具体的なプランを提示して未来を切り開いた。

今、誰一人、未来を具体的な
設計図をもとに、語る者はいない。
それほど不確定な時代といえる。


この状況で、人は各自の夢を
自分なりに追求してゆくしかない。
現代こそ、各自が「虚無と闘う」時代だといえる。

挫折禁止氏の「肉食の羊」欄は、
氏のもっとも若い時代(と思われる)の
作品が集められている。

まさに現在の「虚無」と闘い、
光を求めて彷徨する氏の姿が
ここに見られるような気がする

その中の「電線綱渡り」を見る。
ドイツのシュール派の巨匠M・エルンストの
得意とした写真を絵に埋め込んだ作品。
不安に満ち,方向性のない日常を
手探りで進んでゆくような姿を表現した傑作だ

画像


















星破壊
(縮小しています)

同じく「星破壊」という作品も素晴らしい
そのパワフルな表現には圧倒される。
不気味な大きな手、小さな地球
それを背景にして佇む長髪の若者
構図、色彩とも完璧だ。

作品のコメントには、こう記されている
「何かを壊したくて 何かを捨てたくて
何かを直して 何かを拾いたい
誰かのために 何かを犠牲に」


2枚とも、描かれた人物の重く厳しい瞳に、
何か、暗い時代背景を感じるものの
その夢見るような色彩の素晴らしさと
その技術の高い表現に、
作者の鋭い感性と意志の強靭さを感じる


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