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zoom RSS 具体的な日常が24時間以外の空間に変容する時−挫折禁止氏の世界(3)

<<   作成日時 : 2010/02/10 21:17   >>

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第1次大戦後、こんなことを言う人がいた
「1日は24時間だという。
しかし、あの悲惨な戦争が
なぜ起こったのだろう?
なにかいつの間にか、
知らないうちに、我々は
戦時下に放り込まれたのだ。

それは、24時以外にもう1時間
別の時間があって、
そこで誰かがすべてを
この世界の運命を
我々が知らない間に決定している、
ということではないのか?」


ダリ、ミロ、マグリットといった
人達に代表される
近代のシュールリズムの源泉は
そういう不可解な世界への
耐え難い認識と訴えだった。

一方、文学において、
大戦が開始する前から
すでにシュールの時代を予見する
カフカが活躍を始めている

彼の作品の特徴は、
日常の微細を極めて具体的に描きながら
それが純然たる抽象世界であるという
さながらダリが絵画で行なった手法

文学で実践したものだった。

画像




















紅茶と湯気と本心
(部分:縮小しているため、線が歪んでみえる場合が
ありますが原画はそういうことはありません)

カフカは語る
「錠の前に旅行者がやってくる。
どうしても中に入りたい。
錠の前には、門番がいて、
絶対に中に入れてくれない。

旅行者がなんとか入れて
もらおうとするが叶わない。
その内にいつしか歳月が流れ、
旅行者は錠の前で、死を迎える。

彼は死ぬ間際に、門番に尋ねる
「なぜ、私以外の誰一人、この錠に
入りにやってこなかったのでしょう?」
門番は応える。
「それは、この錠が君だけの
ものだったからだ。
さあ、今から錠を閉めるとしよう
。」

シュール系の不条理な世界は、
ピカソが写実から出発して
それに飽き足らず独自の
空間設計をしていったのに対し
人間の内面に潜む様々な幻想や感情を
様々な手法を通して具現化して
表現してゆく

挫折禁止氏の作品を見ていると
初めて、ダリやミロの作品、
あるいはカフカの作品に
接したときの興奮が蘇ってくる
彼の紅茶と湯気と本心を見てみよう

紅茶を飲んでいる女性の背後に
卓台(ダリ的!)がおかれ
その上空に、緑の球体と白いボックスが
浮かんでいる。
(この空間処理は傑作!)

この不思議な形象郡が、
飲んでいる女性の内面を投影し、
それが実在する世界に向けて
メッセージを送信している

作者のコメント
「三時にティータイムをするなんて
夢にも思わなかった。
するのはいつもと変わらない日常の会話。
紅茶の湯気に本音を濁しながら。」

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